ジェイスタイルガレージのキットガレージやシダーシェッドを運んでくれる運転手さんがいます。
青森県弘前出身で栃木在住、御年68歳の彼は、誰もが認める「スーパー運転手さん」なのです。一緒に仕事をし始めて頂からかれこれ20年くらいになるでしょうか。
彼の”スーパー”たる所以は商品を配送する以上の仕事をしてくれるところにあります。
2x4工法のシダーガレージの構造材を、パネル工場から現場まで運送してもらうのが本来の仕事なのですが、仕事を依頼し始めて間もなくの頃、こちらがお願いするでもなく一枚一枚のパネルを上手くひっかけて移動できるよう工夫したパネル吊り具を作ってきてくれたのです。そして何度かお願いする内に、パネルを効率よく建てられる順番の通りにトラックに積込みをしてくれるように、さらには現場でユニックを駆使しながら建て方をやっている職人さん達に指示を出してくれるようになったのです。最初は”運転手さん”と呼んでいた職人さん達も、やがて”親方”扱いをするようになっていきました。
現場への進入路なども近くに行った際には事前に確認してきてくれるし、何よりシダーガレージのキット内容に精通していて、取りこぼしそうな部材があると確認を入れてくれます。お恥ずかしながらこちらが忘れていたなんて言う事もちょくちょく…。ビッグサイトの様な大きな展示場での展示の撤収作業時にいの一番に会場に現れてくれる姿を見つけると、有難さで後光さえ差して見えるのです。
そんなスーパー運転手さんのさらにスーパーなところは不死身な肉体です。何度も大けがや病気をしているのに、その都度必ず帰ってきてくれます。積んだパネルが落下して頸椎を損傷した時でさえ直ぐに復帰してくれて驚かされたこともあります。聞いた事も無いような難病に掛かって長く入院した事もあったけど最後には帰ってきてくれるのです。
何があろうと彼は今も私達の仕事をしてくれる、私たちにとって絶対にいなくなっては困る存在なのです。